配信ノウハウ
AT2020×AG03MK2のつなぎ方|必要なケーブルと音が出ない時の確認
AT2020とAG03MK2を組み合わせる基本手順を、必要なもの・接続順・OBS設定・トラブル確認の順で解説します。
AT2020とAG03MK2は、配信向けのXLRマイク環境を組むときによく検討される組み合わせです。ただし、USBマイクのように一本のケーブルだけでは完結しません。接続の役割を順番に整理すると、設定で迷いにくくなります。
用意するもの
・Audio-Technica AT2020(XLRモデル)
・YAMAHA AG03MK2
・3ピンXLRマイクケーブル
・AG03MK2と配信端末をつなぐUSBケーブルまたは対応アダプター
・有線ヘッドホン
・マイクスタンドまたはマイクアーム
・ポップガード(推奨)
購入時は、マイクやミキサーにXLRケーブルが含まれるかを確認してください。付属品は販売形態で異なることがあるため、販売ページのセット内容を必ず見ましょう。
基本の接続手順
1. 音量を下げて電源状態を確認する
AG03MK2のモニター音量と入力レベルを下げ、+48Vファンタム電源がオフになっていることを確認します。接続中の大きなノイズを避けるため、先にケーブルを整えます。
2. AT2020をCH1へつなぐ
XLRケーブルでAT2020とAG03MK2のCH1マイク入力を接続します。コネクターが奥まで入り、ロックされているか確認します。
3. AG03MK2を配信端末へつなぐ
USBでパソコンまたは対応端末へ接続します。Windowsでは必要なドライバー、macOSやスマートフォンでは対応条件をヤマハの最新ガイドで確認します。
4. +48Vを有効にする
AT2020は48Vファンタム電源が必要です。マイクとケーブルの接続を終えてから、AG03MK2の+48Vをオンにします。機材の抜き差しは、ファンタム電源をオフにし、少し待ってから行いましょう。
5. ゲインとモニターを調整する
普段の声量で話しながらGAINを上げます。大きな声でも音が割れない位置に合わせ、ヘッドホンでノイズや左右の聞こえ方を確認します。
OBSで確認するポイント
OBSの音声入力キャプチャでAG03MK2を選択します。音量メーターが反応するか確認し、通常の会話が赤い範囲へ常時入らないよう調整します。
・OBSとパソコンの両方で同じ入力機器を選べているか
・モニタリングを二重にして声が遅れて聞こえていないか
・ループバック利用時にBGMや通話音声が二重になっていないか
・配信前のテスト録画で声とBGMのバランスが取れているか
音が出ないときのチェックリスト
・AT2020をCH1のXLR端子へ接続している
・+48Vファンタム電源がオンになっている
・MUTEが有効になっていない
・GAINとマイクレベルがゼロになっていない
・OSと配信ソフトの入力機器がAG03MK2になっている
・XLRケーブルを交換しても同じ症状か
・USBハブを外し、端末へ直接接続すると改善するか
一つずつ確認しても解決しない場合は、別のUSB端子やケーブルを試し、ドライバーとファームウェアを最新状態へ更新します。機器ごとの取扱説明書にある接続例も確認してください。
症状から確認する場所を一つに絞る
ヘッドホンでは聞こえるが、録画に声がない
マイクから本体まで音が届いている可能性があります。次にOBSのAG03MK2入力メーターを見ます。反応しなければ選択デバイスとミュート状態、反応するのに録画へ入らなければ録画対象の音声トラックを確認します。設定変更の前後をメモしてください。
声やゲーム音が重なって聞こえる
OBSのグローバル音声デバイスとシーンの音声入力キャプチャに、同じ機器を二重登録していないか確認します。片方ずつミュートして重なりが消える経路を探します。LOOPBACKを使う場合は、PC音をOBSでも重複取得していないか確認します。
自分にだけ声が遅れて聞こえる
本体からのモニターとOBS経由のモニターを同時に聞いていないかを確認します。録画にも遅れがあるのか、自分のヘッドホンだけなのかを分けると、不要な配信設定の変更を避けられます。
60秒の録画で確認する手順例
これは設定確認のための提案で、当メディアによる測定結果ではありません。公開配信ではなくローカル録画で、個人情報を映さずに試します。
・最初の20秒:声だけで普段の挨拶を話す。言葉の途切れと音割れを聞く。
・次の20秒:普段使うゲーム音などを加える。音源の利用条件も確認する。
・最後の20秒:話すのを止め、キーボードや机を触る音を確認する。
録画を止めて再生し、「声」「PC音」「環境音」のどれが問題かを記録します。一項目だけ変更し、同じ手順で再録画すると比較できます。
参考:OBS公式 Audio Sources(二重登録とエコーの注意)
https://obsproject.com/kb/audio-sources
参考:ヤマハ公式 OBSでの設定
https://manual.yamaha.com/pa/live_streaming/ag03_06/ja-JP/8365342091.html
まとめ
接続の流れは「音量を下げる→XLR接続→USB接続→+48Vをオン→ゲイン調整」です。設定を一度に変えず、マイク、ミキサー、OS、OBSの順に信号が届いているかを切り分けると、音が出ない原因を見つけやすくなります。
参考:オーディオテクニカ AT2020取扱説明書
https://www.audio-technica.co.jp/pdf/support/AT2020_UM.pdf
参考:ヤマハ AG03MK2製品情報
https://jp.yamaha.com/products/proaudio/live_streaming_gaming/ag/ag03mk2/index.html
更新:2026年9月11日。確認手順・判断用のメモを追記しました。